自由形 (5) 〜 一発で分かる I字ストロークの利点 〜
2011.07.20 |
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■ S字ストロークは、こんなにもヘタレ! 絵見て、わかるじゃろ。
『猫背気味に泳ぐ現在のI字ストローク』と、『エビ反り式モーターボートのS字ストローク』
『肘からミゾオチの動作で推進力を生むI字ストローク』と、『ミゾオチから太ももまでを強く押して推進力を生むS字ストローク』
『プルを腰で抜いて、さっさと次の動作に移るI字ストローク』と、『重心を通り越してまでプルを掻いた挙句、関節がロックされて這い上がるせいで、次の動作への移行が遅れるS字ストローク』
『まっすぐ前に進むI字ストローク』と、『上下動が大きいS字ストローク』
どや。そっくりじゃろ。
挙句に、I字ストロークの方がストローク長が長く、しかも速い。 ※ 備 ※ S字ストロークがフィニッシュを強く押し出してモタモタしている間に、I字ストロークは腰の所で手をサッと抜いて、さっさと前に戻し、次のストロークが始まるから、動きがスムーズで速い。 逆に言うと、S字ストロークの泳ぎは小さくて、動作がギコギコしてぎこちない。
『S字ストロークは、「アウト - イン - アウト」で手を横に動かすせいで、前からまっすぐ流れてくる水流をわざわざ乱して抵抗を発生させ、動きにムダが多いから遅い』(すでに、こちらで説明)
『エビ反って泳ぐモーターボート泳法は、ベクトルが斜め上に向いているせいで、力がムダに逃げて上下動が大きくなる』(すでに、こちらで説明)
といった説明が理解できない人でも、『プールから効率よく上がる時の動き』を自分で試しながら分析すれば、自分の感覚として理解できるはずだ。
『キャッチは親指を下にして・・・』とか、 『スカーリングの要領で横に開いて揚力を・・・』とか、 『モーターボートをイメージして、胸を張って前方に突き出す姿勢を・・・』とか、 そういう廃れたキャッチ系のテクニックも、すでにこちらで説明した。
※※ 備 ※※ 懸垂する時みたいに、肩甲骨を寄せて肩関節をロックしたまま、腕の力で引き上げようとしても、蹴上がりは成功しない。 肩はゴムのような感じで緩めたまま、体を効率的に使うと、小さな力で蹴上がりが成功する。 蹴上がりが初めて成功した時は、ビックリするよね。
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