自由形 (4) 〜 一発で分かる I字ストローク 〜
2011.07.20 |
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■ I字ストロークは、これだ! 絵見て、わかるじゃろ。
プールから上がる時に、S字ストロークを使う奴はおらんじゃろ! 肘がフラフラ横揺れしたら、力が逃げて無駄に疲れるじゃろ!
まっすぐ引っ張る事のメリットも、動作原理も、肘を抜いていくようなストローク感覚も、 肩甲骨の開き具合や使い方、力の入れ具合から、関節の緩み具合も、 ストロークの前半(ミゾオチまでの動作)で加速し、その後の動作で(腰から太ももにかけての動作で)加速し直す事なく、そのまま腰でストロークが終わって次の動作に移る所も、 これとすべて、同じやけん。
ストレートに手を引く方が合理的で、スムーズに上がれるから、S字にストロークする奴は、おらんとよ。
すごーく太っちょるとか、フラフラの状態で這い上がるような場合は、S字ストロークみたいに肘をグラグラさせてよじ登る事はあるっちゃけどよ・・・・ そういう時は、ヘソから下(ミゾオチから下)の動作でフィ〜〜ニッシュー!って力を入れて、這い上がるっちゃけどよ・・・・ それは、まさしくS字ストロークじゃろ。
S字の場合、肘が横揺れするから、肩甲骨を寄せて、肩関節をロックして、肩で力点を作り出し、 腕の力でゆーっくり引っ張ってきてから、ヘソから下の所で強く力を入れる事で、やっと、よじ登れる。 それは、プールからサッと上がる事が出来ないヘタクソな奴の体の使い方、つまり、S字ストロークじゃろ。
『平泳ぎのキックは、陸上の垂直ジャンプ動作に限りなく近い』のと同じで、陸上で合理的な動作なら、水中でだって合理的なんよ。
だって、人間と魚を比べてるわけじゃなくて、同じ人間の動作なんやから。
もう、理屈を読むよりも、実際に自分の体で試して分析した方が簡単で、理解も深くて良かよ。 早よー、プール行って、試して来なっせ。
※※ 備 ※※ 両手を同時に動かすと、そのストローク軌跡が鍵穴に見えることから、バタフライの場合、S字ではなく、『キーホール』と呼ばれていたが、テクニックとしては『アウト - イン - アウト』で同じだ。
バタフライの『アウト - イン -アウト』旧式ストローク
もちろんバタフライでも、キーホールストロークは廃れ、ストレートストロークが主流になった。
ちなみに、念のため指摘しておくが、クロールの事を一般的に自由形と言うが、『自由形という泳法』は存在しない。
クロールが一番速く泳げるので、ほぼ全員が自由形の競技でクロールを泳いでいるから、『クロール = 自由形』と呼ばれているだけだ。 自由形の競技は、平泳ぎで泳いでも、古式泳法で泳いでも、泳いでいる途中で泳法を変えても、まったくかまわない。自由だ。(潜水だけは200?年に15Mに規制)
『泳ぎ方が明確に規定されている背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ』と違って、もし将来、クロールよりも速く泳げる泳法が開発されたら、クロールは古式泳法に分類されるようになり、クロールを泳ぐ人はいなくなって、クロールの事を自由形と呼ぶ人もいなくなる。
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