キャッチ (2)

〜 ブレスト(平泳ぎ)のキャッチ 〜

 

2008.07.07
修正 2011.04.10

  

 

キャッチで小指を下に向けるのは、クロールだけではない。

 

泳ぎ方の基礎部分である『肩甲骨の使い方』が逆になったのだから、平泳ぎだって同じだ。

 

2003年世界選手権 北島康介選手

 

北島康介選手の場合は、『小指が、やや下気味』程度だが、女子のリーゼル・ジョーンズ選手のように、はっきり下に向けている選手も多い。

 

 

 

 

肩甲骨を寄せて腕を内転させ、親指を下にする『古いモーターボート式ストリームライン姿勢』を使っている人は、リカバリーで手を合わせた時に、指で反対の手を引っかけられないはずだ。

 

右手の薬指小指に注目

 

これは、肩甲骨を開いてストロークする事で、結果的に、『人差し指』と『中指』の力が抜け、『薬指』と『小指』に力が入るから出来るという事を示しているだけで、『指を引っかけてリカバリーするのが良い』と言っているわけではない。

 

ストロークは、より自然な形で行う事が大切で、無理な動作は水流を乱して抵抗を生む。

 

親指を下に向ける古いストリームラインを使っている人は、肩甲骨を寄せてストロークしているため、結果的に、『人差し指』と『中指』の方に力が入ってしまい、

『無理に、指を引っかけても、すぐに手を放さないとストリームラインに入れない』という都合上、忙しいストローク(不自然なストローク)になってしまう。

 

肩甲骨を開いてストロークした時に、自然に指が引っかかるなら、引っかければ良いだけで、大切なのは肩甲骨の使い方だ。

もちろんこれは、『机上の理屈』ではなく、肩甲骨を寄せて泳ぐ時代に現役を経験した私自身が、肩甲骨を開いて泳げるようになった『自分の腕の感覚』を観察した実感覚を書いている。