キャッチ (2) 〜 ブレスト(平泳ぎ)のキャッチ 〜
2008.07.07 |
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キャッチで小指を下に向けるのは、クロールだけではない。
泳ぎ方の基礎部分である『肩甲骨の使い方』が逆になったのだから、平泳ぎだって同じだ。
2003年世界選手権 北島康介選手
北島康介選手の場合は、『小指が、やや下気味』程度だが、女子のリーゼル・ジョーンズ選手のように、はっきり下に向けている選手も多い。
肩甲骨を寄せて腕を内転させ、親指を下にする『古いモーターボート式ストリームライン姿勢』を使っている人は、リカバリーで手を合わせた時に、指で反対の手を引っかけられないはずだ。
右手の薬指と小指に注目
これは、肩甲骨を開いてストロークする事で、結果的に、『人差し指』と『中指』の力が抜け、『薬指』と『小指』に力が入るから出来るという事を示しているだけで、『指を引っかけてリカバリーするのが良い』と言っているわけではない。
ストロークは、より自然な形で行う事が大切で、無理な動作は水流を乱して抵抗を生む。
親指を下に向ける古いストリームラインを使っている人は、肩甲骨を寄せてストロークしているため、結果的に、『人差し指』と『中指』の方に力が入ってしまい、 『無理に、指を引っかけても、すぐに手を放さないとストリームラインに入れない』という都合上、忙しいストローク(不自然なストローク)になってしまう。
肩甲骨を開いてストロークした時に、自然に指が引っかかるなら、引っかければ良いだけで、大切なのは肩甲骨の使い方だ。 もちろんこれは、『机上の理屈』ではなく、肩甲骨を寄せて泳ぐ時代に現役を経験した私自身が、肩甲骨を開いて泳げるようになった『自分の腕の感覚』を観察した実感覚を書いている。
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