マスターズ大会に出よう! (7)

〜 スタート 〜

2010.06.10

  

 

■ スタートの流れ

【1】 アナウンス
【2】 ピッ、ピッ、ピッ、ピピーーーーー(笛の合図)
【3】 『よーい』
【4】 『ピ(電子音)』

 

が、水泳でスタートする時の流れだ。

『笛の合図部分』と『ピストル音の音質』が、陸上競技のスタートの場合とは違っていて、特に、『位置について』の掛け声がないのは勘違いしないようにする必要がある。

 

【陸上競技】
【1】 アナウンス
【2】 『位置について』
【3】 『よーい』
【4】 『バン(電子音)』

 

 

ちなみに、世界大会の英語のスタートでは、

 

【水泳】
【1】 アナウンス
【2】 ピッ、ピッ、ピッ、ピピーーーーー(笛の合図)
【3】 『Take your marks』(よーい)
【4】 『ピ(電子音)』

 

【陸上競技】
【1】 アナウンス
【2】 『Take your marks』(位置について)
【3】 『Get set』(よーい)
【4】 『バン(電子音)』

 

で、日本人からすると、陸上と水泳では、ずいぶんと、言葉の使い方が違うように思える。

ま、初心者がいきなり国際大会に出る事は少ないだろうが、これを知っていれば、オリンピックを見ている時に、スターターの言葉が聞き取れるようになる。

 

 

■ コース紹介アナウンス

スタート台の前に立つと、会場のマイクで

『1コースXXさん。2コースXXさん・・・・・』

と、個々の名前を呼ばれる事もあるが、小さい大会の場合は、

『XX組目、スタートします』

とだけアナウンスされる場合も多い。

 

もし、名前をアナウンスされたら、一礼くらいしておくと、それらしく見える。

 

 

■ スタート準備の笛

アナウンスが終わると、スタート台に上がる事になる。

その合図が、水泳の場合独特で、長い笛が鳴ったら、スタート台の上に上がる。

 

ピッ、ピッ、ピッ、ピピーーーー!

 

といった具合に、『ピッ』の短い笛の後の、『ピピーーー!』の長い笛が鳴ったら、スタート台に上がって、必ず、スタート台の端に足の指を引っ掛けて、構える。

両足の指でも良いし(初心者はこの方が良いかな)、クラウチングスタートの場合は、片足の指を掛ける。

 

ルールではないが、この時普通は、スタート台に手もかける。

(すごい昔は、手をお尻の横に置いて、手を振って飛び出す方式の人も多く、今でも、そのスタート方式を使っても良いため、足の指をかけるのは決まりだが、手はかけなくもて良い)

 

 

短い笛の時にスタート台に上がったり、足を乗せたりすると、審判に注意される。

ピッ、ピッ、ピッという短い笛の合図は、『スタート台に上がる準備をしなさい』という事なので、まだ、上がってはいけないのだ。

 

もし、プールの中からスタートする時には、長い笛の後に、プールに入って、スタート台のバーを握る。

 

 

■ スタート台の傾斜に注意

レースで使うスタート台のほとんどは傾斜が付いていて、プールによって傾斜角度が違う。

(私の知っている15年前のルールでは、0〜15度がルールだった。昔ながらの屋外プールだと、コンクリートで出来たスタート台があって、そういうスタート台は傾斜角が0度になる)

 

スタート台の上に上がって構えようととしたら、傾斜がきつくてプールに落ちる事もあるので、注意する。

もし、落ちてしまったら、スタート台の上に戻る事は出来ないので、そのまま、プールの中からスタートする。

(日本水泳連盟のルールでは、失格になる。マスターズは、プール内からのスタートが許されているので、失格にはならないが、プール内からのスタートになってしまう)

 

 

■ スタート

スターター(スタートの合図をする人)の、

 

『よーい』
『ピ』(電子音。昔は火薬のピストル音でバン)

 

で、飛び出していく。

 

水泳のスタートは1回スタート方式なので、スタートのやり直しは基本的にないので、電子音がしたら、迷わず飛び出して泳ぎ始める。

 

稀に、

『よーい』
『やめ』

と言われて、スタートをやり直す事がある。

機械の不調や、『スタート台に上がっただけで、足の指を掛けない人がいた(構えない人がいた)』とか、そういう場合に『やめ』の合図があるが、非常に稀だ。

 

 

■ スタートでゴーグルが取れた

スタートでゴーグルが取れて、ゴーグルがプールに沈んだ場合は、そのまま泳いでよい。

レース後に、係りの人に言えば拾ってくれるので、自分で拾う必要はない。

 

ま、ゴーグルを付けてレースをしようとしたのに、ゴーグルなしで泳ぐのも困るだろうから、取れないように注意して、もし取れたり、水が入ってきた時は諦めて、そのまま泳ごう。