マスターズ大会に出よう! (12) 〜 インターバル トレーニング 〜 2010.06.20 |
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■ インターバル トレーニング インターバルトレーニングは、水泳はもちろんの事、タイムを競う様々なスポーツのトレーニングで利用され、最も広く使われている練習手法だ。
例えば、1000Mを泳ぐにしても、単純に続けて1000Mを泳ぐのではなく、 『全力に近いスピードで100Mを泳いで、一旦休憩。1本目のスタートから2分後に2本目をスタート。さらに2分後に3本目・・・・』 といったように距離を短く区切って行う練習方法で、この例の場合、 『100Mを10本。2分サークル』 と表現する。 (距離や時間を変えたり、距離や時間をランダムにして行うなど、やり方はいろいろある)
このトレーニング方法を有名にしたのは、 『1950年前後に陸上長距離で活躍し、人間機関車と呼ばれたザトペック』 だが、そのザトペック選手のトレーニングが壮絶だった事は有名だ。 (本人は、人間機関車と呼ばれる事を嫌がっていたらしい)
■ インターバルトレーニングの効果
例えば、同じインターバルトレーニングを続けていると、最初は息が上がってバテていたインターバルでも、3週間後辺りからは余裕を持って回れるようになる。
あまりにも普及し、当たり前に行われるトレーニングになっているため、トップ選手であっても、 『なぜ、短い距離に区切ってトレーニングをする方が、心肺機能を高める事ができるのか?』 の理由を知らずに、インターバルトレーニングを行っている。
『連続で1000Mを集中するよりも、100Mを10回集中する方が、強度の高い練習が出来る』 といった『精神面』『肉体的な苦痛レベル』から来る効果も、もちろんあるが、インターバルトレーニングは、
『全力で動いている最中よりも、運動を停止した直後は心拍数が跳ね上がる』
事を利用したトレーニング法だ。
『200M走なら、100Mは通過して走り続けられるのに、100Mで一旦止まってしまうと、息がハーハーと高ぶって苦しくなり、動けなくなる』、それだ。 この心拍数が上がる効果を逆手に利用し、 全力運動に、休憩を挟む事で、何度も心拍数を上げさせて、心肺を鍛える。
ただ、インターバルトレーニングのような強度の高い練習を、初心者が行う必要性はまったくない。 テクニックが未熟な初心者の頃に、『練習強度を高める』という手法(手段)を使ってしまうと、将来、行き詰った時に打つ手がなくなる。
『練習強度を高めて、苦しみに耐える練習』は、『伝家の宝刀』として競技レベルが十分上がるまで取っておいた方が良い。
ただ、初心者にとっても、 『短い距離に区切って、時計を見ながら練習する方が刺激が増え、タイムを意識する事で、自分の成長度合いを認識しやすくなる』 という効果は大きく、休憩時間を長く取った(長いインターバル)のトレーニングは有用だ。
長い距離をグルグル泳ぎ続ける事に飽きてきた初心者は、1回で泳ぐ距離を短くし、サークルクロックを意識する練習を混ぜる事で、心理的刺激を与えると良い。
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