マスターズ大会に出よう! (13)

〜 サークルクロックでカウントアップ 〜

2010.06.20

  

 

■ サークルクロック

インターバル練習では、泳いだ本数をカウントする必要性に迫られる。

例えば、『50Mを、10本泳ぐ』という練習の場合、今現在、自分が何本泳いで、これから何本目をスタートさせようとしているのかを知る必要が出てくる。

 

この時、自分の頭の中だけでカウントしていると、10本程度ですら途中で分からなくなる。

『今何本目か?』なんて事を気にしていると泳ぎに集中できないし、いちいちコーチに『今何本目ですか?』と聞くのも、お互いにめんどくさい。

 

こんな時は、サークルクロックを利用してしまえば、簡単に本数を数える事が出来る。

 

赤い針が秒針、青い針が分針で、ほとんどのプールには設置され、動いている。

 

 

 

■ 秒針の利用

スタートする時の秒針の位置から、何本目かはすぐ分かる。


例えば、『50Mを、1分15秒サークルで回る』場合、

時計回りに本数をカウントすれば、今何本目かはすぐ分かる。

 

 

『1周目は、1周で5本』だが、『2週目からは、1周につき4本ずつのカウントアップ』になる。

5本 + 4本 + 4本 + ・・・・・ = 合計本数

 

この例では、15秒スタートの場合だが、5秒でも、10秒でも、20秒でもカウント手法は同じだ。

ただ、30秒を越えると、カウントする方向が逆になる。

 

例えば、『50Mを1分45秒サークルで回る』場合、

反時計回りに本数をカウントすれば、今何本目なのか、すぐ分かる。

 

スタート時の秒針の位置が『減っていくイメージ(逆回転するイメージ)』で、時計を見ればよい。

 

 

同じ人間の泳ぐスピードが、1本程度で劇的に変わる事はないため、

『次のスタートは、30秒からだったかな?それとも45秒だったかな?』

と迷う事はなく、自分の感覚で(疲労の抜け具合で)直感的に判断できる。

 

 

■ 分針の利用

30〜45秒程度の短い休憩の場合、秒針の位置だけで本数をカウントできるが、1分を越える長い休憩を入れてサークルを回る場合には(長いインターバルの場合には)、さすがに

『次は30秒スタートだったかな?45秒スタートだったかな?』

と迷う。

 

その場合、

『サークル練習を始めて何分経ったか?』

から逆算して、現在の本数を割り出すことで、解決する。

 

サークル練習を開始する時に、分針を見て、『だいたい何分ごろからスタートした』という事を覚えておけば、サークル練習を開始してから何分経ったかがすぐに分かる。

 

例えば、

『50Mを2分30秒サークルで回る練習をしていて、現在何本目か分からない(次のスタートが30秒からなのか、0秒からなのか分からない)』

場合、分針を見て11分経っている事を読み取ったら、

『現在、5本泳いだ所。次の6本目は、12分30秒スタートだから、次のスタートは1分後の30秒から』

と逆算できる。

 

 

文字で書くと難しく思えるが、こういった事は、練習を重ねれば自然と自分で学び取る事であるので、今は理解できなくても心配ない。

『サークルクロックの秒針と分針を利用すれば、本数を数えられる』

という認識だけ知っていれば良い。