マスターズ大会に出よう! (10)

〜 プル/キック/スイム 〜

2010.06.20

  

 

水泳の一番つまらない所ではあるのだが、プールで行ったり来たりするだけでは風景も変わらないため、飽きてしまう。

 

座禅の修行ほどではないと思うが、ある程度泳ぎ慣れてくると、単に泳いでいるだけでは、つまらなくなる。

※※ 備考 ※※
ただし、『自分と向き合う』という意味では、奥が深く、長くやっていると、そこが面白くなって、練習も面白くなる。

また、浮力によって脳が、無重力に近い非日常状態になる影響が大きいのだと思うが、仕事での問題の解決策を、泳いでいて急に思いついたりと、泳いでいるだけなのに、アイデアが浮かびやすいといった副効果もある。

SEである私の場合、プログラムのバグや、システム構築時のトラブルなどで行き詰ると、すぐにプールに逃げ込むのだが、そこでアイデアが浮かんで解決してしまう事が、とても多く、椅子に座って悩むのは、仕事をやっているフリをしているだけで、馬鹿馬鹿しいと思っているほどに効果が大きい。
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そこで、プルブイやビート板を使った練習で、刺激を加える。

もちろん、手や足に個別に集中した練習をする事で、テクニックを磨く事が主目的ではある。

 

実際には、さまざまな練習方法が考案され、普及しているので、スクールに参加しながら吸収し、将来的には、自分に向いた練習方法を組み立てられるようになれれば、ベストだ。

 

 

■ プル

プルブイといって、下の写真のような浮き袋(ブイ)を太ももに挟んで下半身を浮かせ、手の動作に意識を向けた練習を行う。

 

DH-563asics プルブイ

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手の動作に集中してテクニックを磨くためだけでなく、下半身を強制的に浮かせる事で、姿勢全体を正す効果もあり、下半身が沈んでしまう初心者には、とても良い道具になるはずだ。

 

ビート板と兼用のタイプもあり、

 

 

自分専用のものを試合会場まで持ってくる競泳選手が、かなりいるほど、浸透した練習道具だ。

 

普通のビート板しか用意されていないプールの場合、ビート板を股に挟んでも良い。(昔はビート板を挟んで練習していた)

 

 

■ ビート板キック

上半身をビート板で支える事で、初心者にありがちな、大きく膝を曲げ過ぎたりするキックを矯正する。

 

選手の場合は、『キック力の強化』という面が大きい。

 

ただ、ビート板キックで速く進める蹴り方もあるため、ビート板キックだけがやたらに速くてもしょうがない。

キックだけで速く泳げる事は、明らかに有利な素質だが、そこに拘り過ぎても(隔たり過ぎても)、良くない。

 

 

■ コンビネーションスイム

プルとキックをうまく連動させて、実際の泳ぎに繋げなくては、速くはならないし、気持ちよくも泳げない。

手と足のタイミングがバラバラだと、泳ぎがギッコンバッタンして、気持ちよくないので、出来るだけリラックスして連動できるように心がける。

 

 

■ フィン

競泳選手が、フィン(足ひれ)を付けて練習するのを見かけるかもしれない。

 

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フィンを付けると、圧倒的に速く泳げるので、その感覚を体感する訓練をしているのだ。

 

人間は、経験がない事は、なかなか出来ないが、一度経験した事は比較的簡単に再体験しやすいため、自分の能力以上のスピードを体感しておこうというわけだ。

 

例えば、泳ぎを改良するなどして速く泳げるようになれば、当然、水の抵抗を今まで以上に感じる事になるが、もし、一度もそのスピードを経験した事がないと、

『水の抵抗が増えた気がする。このフォームは良くないんだ』

と、せっかく新しく手に入れかかった良いフォームを捨ててしまうかもしれない。

 

あるいは、『速い速度で泳ぐときには、こういう姿勢じゃないとダメなんだ』といったような事が分かって、新しいフォームを手に入れるきっかけになる可能性もある。

(飛行機で言えば、速く飛ぶならジェット機だが、ゆっくり飛ぶならプロペラ機か飛行船の方が良いのと同様に、泳げるスピードによって最善のフォームが微妙に変わってくる)

 

初心者の場合は、フィン自体をうまく使いこなせないかもしれないが、フィンを使う事で水の感覚を拡大して感じる事は出来るし、そもそもフィンで泳ぐのは気持ち良くて楽しいので、プールで使用しても良いのなら使ってみるのも良い。